まだ、景気が良かった頃の旅行話し

まだ、景気が良かった頃の旅行話しを書きます。

41か42才位から、数年間通いました。

航空会社  エアランカ航空 当時直行便は、この航空会社しかなかったような気がする。
日   程  5泊7日の格安ツアー だったような覚えがある。
旅   費  1人 13万円前後だったと思う。( ビジネスクラスで、27~30万円位だと思う。他社より遥かに安価)
旅   先  モルディブ共和国 バンドス

乗る飛行機を見て、納得した。
旅費が安価で
経由なしの直行便
機体が異様に古く
エンジンも後部に、二基しかない。( これで、インドの下まで飛ぶのか… )

「大丈夫かな?」「落ちる予感がする」「帰りも怖いぞ」「旅費は捨てようか」「香港の二の舞いだ」
「どうせ一度は死ぬんだ」「遺書を書いときゃよかった」等と、失礼な事をいいあいながら搭乗

数時間たつと
機長が、ビジネスクラスの客を、キャビンへ誘っている。待てよ、隣にいるのは、副…?
オートパイロットか。

「さすが、軍人あがりのパイロットは余裕だ、大したものだ」
等と言い出す。

空港に着いた時、「死んでもいい様な、風景だ」と思った。
昔、トリカブトで妻を毒殺した男も、モルディブへ来たというが、
気分は、「太陽がいっぱい」だったのか。

空港には、兵士達がいたので、スリランカは、ゲリラと内戦中だったのを思い出した。

空港でインド人経営の、雑貨屋に行った。買う物は何もないが、インド人の経営者が笑いながら、
こちらを睨んでいる(顔が濃いので) ように見えたので、仕方なく、
嫌々、安価なカレーパウダーを、大量に買う。
※帰ってから、知り合いに配ったら、評判がすこぶる良かった。

で、バンドス到着。(モルディブで最大の島。空港から近い)
空は、まっ青。雲ひとつない。
海は、透明度が高く、水平線は地球の丸さを感じさせる。
スキューバのインストラクターに、日本人女性もいた。
日本女性は、行動力がある。

宿は、海岸沿いの、古めのコテージ
海風が、心地よい

以後毎日、(小学生のように)
朝食⇒海で遊ぶ⇒昼食⇒海で遊ぶ・ツァー参加⇒夕食⇒BAR?で3杯~
帰るまで毎日、同じパターンの繰り返し
食事は、刺身もでるが、マズイ。
毎回カレーだけは食べていた。 野菜と、魚のカレーは、慣れてくると、とても美味しい。

「何もない事が、こんなに素晴らしい事だとは…」

島めぐりツァーに参加。
短時間で、3島から4島を巡るツァーだ。
程々に面白い、たわいもないツァーだったが

ある島では、ガイドが事前に連絡せず、いきなり島へ我々を連れていったせいで、
島の管理者と、ガイドが口喧嘩となり、
我々は、上陸後数分で、速やかに追い返された経験もした。

途中で、刑務所の島と、漁民の島へ寄る
刑務所の島は、船上から見ただけだが、島の周りは流れが速く、
他の島からも遠く
逃げるのも、命懸けだ。

漁民の島
戦後すぐの、日本の漁村風。(CSで見た覚えがある)
日本人が、カツオ節の製法を教えたので、当時マーレには、カツオ節工場があり、
あの懐かしい香りがしていた。 今でもあるのだろうか?

サンゴ礁巡りの、シュノーケリングツァーに参加。ここでは
平舟に10人程度乗り、大サンゴ礁近くから海に入り、
後は、ひたすら周りを泳ぐ事のくり返し
サンゴ礁内に入るのは、緊急の場合でも、通路以外はダメだという。
観光客より大事な、サンゴ礁。

マスクから、海底を見ると
サメが6頭いるのが見えたが、離れているせいか、恐怖は余り感じない。

ここではよく、サメに出くわす
この日もそうだったが、朝食後すぐ海に入ったら
島から海へ出している、排出管を留めているワイヤーに、サメが噛み付いているのを
目前で見たが、それは恐怖以外の何物でもなく、怖かった。

「大丈夫。島では以前、サメの餌付けをしていたから、サメも人には慣れている」
「年間のサメ被害は、一人いるかいないか位だ」
と、旅行会社に言われて来たが

ウソだ
現地で、ウソだと感じた。
食われてるよ。多分。

透明度の高い水中に、熱帯魚が嫌になるほどいる。
熱帯魚以外にも、ウツボ・銀色に光る小ぶりのマグロ?・海亀・エイ・イルカ・サメ等々…

時間が経つのを、忘れてしまうほどの
何もしない、やらない、できない、至福の時間。

帰りは、島の、
モーターボートで、空港まで送ってくれるという。
乗員は4人
波高が高いため
モーターボートが、一瞬
空を飛ぶ
スクリューが、空中で空回り
なんという快感。
三重県の、スチールドラゴンよりスリルがある。
横を、たくさんのトビウオが、水平方向に、彼方後方へ飛び去っていく。

帰国後も、数年間は、
至福の時間が恋しくて、とうとう通うハメになってしまった。

日本全体が、まだまだ景気の良い頃の事です。

旅費は、ハワイと同等か少し安め。当時は、何もない島で、
感激度は、ハワイの10倍。

モルディブで、偶然に2回出会い、食事をし、ツァーに参加した
東京電力へお勤めのご夫婦は、元気なのでしょうか?
ちょっと、気になります。

※18年前の内容です、現在は環境も設備も、雲泥の差があると聞いています。
現地で感じた事は、あくまでも個人的な感情です。他意はございません。